体が無い
2019/04/08
高校の時の話。
体育の授業が始まる直前、
体育シューズを教室に忘れた俺は慌てふためいて教室にとりに帰った。
階段を駆け上がり、教室のドアを勢いよく開け放すと、
女子が着替えてましたw
どうすりゃいいかわからず、
ひとまずごめんなさいして廊下で待つ事に。
着替えが済んででてくる女子連中に冷やかされながら、
正座して待ってると、当時好きだった子に
”みんな着替え終わったよ”
と告げられ、思わず
”俺の恋も終わりました”
と。
手早く下着、ぢゃなくて、
シューズを取って体育館に戻ることにした。
まぁ、遅刻は確定なんでのんびり行くことにしたのだが、
ひとつ妙なことを思い出した。
ドアを開け、最初に目に飛び込んできたのは、大好きだったあの子。
どうしてもそこで思考が止まるのを強引に進めてみると、次に見えた子。
・・・誰?
覚えてねぇ、つーか、見たことねぇ。
よーく思い出してみると、
体が無い。
その次の子は確か、薄いピンクのブラしてた。その次は白。
あの一瞬でよくもまぁ・・・とは自分ながらに感じてはいたんだが、
どう考えても二人目は首から上だけ。
校舎を出て体育館に向かう途中、
グラウンドでちょうど女子がソフトボールをやってんで
横目でさっきの顔を捜してみた。
いました。
首だけ。
ちょうど一塁ベースの上あたりに。
呆然と見ているとスーッとライト方向へ向かって行って、
そのままグランドの外へ。
”キキーッ”
”ドン!”
たまたま通りかかったタクシーが電柱に突き刺さってました。
幸いたいした怪我もなく、ひとまず警察を呼ぶことに。
さりげなく追突の理由を聞いてみると、
”人が飛び出してきたように見えた”