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旅館に漂う霊

2019/04/04

おれ(男)
A:先輩(男)
B:先輩嫁(女)
C:先輩嫁の友人(女)
の4人で旅行にいったときの話です。
その旅行は1泊旅行だったんだけど、
冬の温泉街はそれは風情もあって
楽しくおれたちは温泉めぐりしたり旅行を楽しんでた。
部屋は4人部屋でおれの横にAさん、
Aさんの頭を向かいにしてBさん、
その隣にCさん。Cさんはおれの頭あわせで向かい側ね。
お酒も飲み1人、また1人と寝床に着いた。
夜中急におれは目が覚めて、
ここで完全に目が覚めてはなかなか寝れないと思って
すぐ寝ようとした。
すると頭のほうから畳を刷る
「サッサッ」
っていう音が聞こえて、
ああ誰かトイレ言ったんだなと思って無視してたんだ。
そうするとその畳を刷る音がだんだん近くに聞こえてきて、
もう筆ペンで落書きとかいたずらはしないでよとか思ってた。
畳の刷る音が急に止まると、
なんとおれの寝ている敷布団が足で踏まれる感覚がした。
「ブスッブスッ」
と敷布団から
その感覚が伝わってくる。
まだオレはそのとき、
誰かがおれのそばに近づき
いたずらするのって思ってた。
次の瞬間!
仰向けで首まで布団をかぶってたおれの右側の縁がグッと押された。
!!なんだこれ!!
ここでなんか変と思った。
と、次の瞬間今度は左側がしずむ。
くるしぃぃ!
敷布団と掛け布団の縁で首をしめられた形だ。
もうくるしいだけでこわくて目も開けてない。
くるしいぃくるしいぃと思ってたら
急にそれが解けて楽になった。
おれはあわててみんなを見ると
みんなスヤスヤ寝ていた。
今のは何だったんだ!?
と思いつつ夢かもしれないし、
でも怖いからテレビをつけて
今度は脇までしか布団かぶらずに横になって寝た。
やがて朝がきて旅館の朝飯が用意されるのを待ちながら
おれは一人で昨日の出来事を思い出していた。
するとオレの頭側で寝ていたCさんが笑いながら、
「Aさん、私昨日最後に寝付いたんですけどびっくりしましたよw」
するとAさんは
「オレなんかしてた?」
といって、おれは何気にその話に耳を向けた。
C「いや私ウトウト寝掛かりかけたとき
Aさんなんか手を払いながらヤメロヤッ!
って叫んでましたよ。
私びっくりしましたよw」
A「え?おれそんなことしてたの?w」
それを聞いた瞬間、まさかと思った!
旅館のご飯も用意されて旅館の人が部屋を出てから、
おれは昨日の体験をみんなに話した。
今思うと男に恨みをもった女性の霊が
おれら男2人に恨みをはらしにきたんだと思う。

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