時間差
2019/03/31
以前努めていた会社の先輩の話。
その先輩(女性)は関西出身のため、
関西のなまりがあったのだけど、
自分は東京の人間なので、その言葉で書きます。
(そのままの関西なまりで書くと間違えてしまうので)
会社には車で通っており、
先輩はいつもの通い慣れた道を走っていた。
普段ならば全くバックミラーなど気にならないような場所で、
なぜか気になっていた。
何かが写り込んでいる。
しかし、その日はあまり気にしないようにしてそのまま帰宅。
次の日、その道を走ると時に昨夜の事が気にかかった。
バックミラーを気にしながら走っていると、
やはり何かが写り込んでる。
しかし、何かがわからない。
その事を会社の同僚に話して同乗してもらい
一緒に確認することに。
助手席からバックミラーを覗く同僚には何も見えない。
しかし、先輩にだけは何か見える。
不思議だな・・と思いながらも帰宅。
そして、しばらく考えたのだが、
その何かってのが君が悪いとかじゃなく、
何か知っている物のような気がした。
翌日、同じ所でバックミラーを・・そのときにわかった。
「昔つきあっていた彼の顔に似ている!」
はっきりとわからないけれども、そんな感じがした。
その昔つきあっていた彼というのは関西にいた頃の彼だし、
まだ携帯があまり普及していなかった頃だったので、
その後、その彼がどうしているかとかもわからなかった。
もちろん、連絡等も、全くない。
そこで、今でも連絡のとれる関西の友人に電話をして、
これまでのいきさつを話した。
すると、その友人は・・
「あぁ、あなた知らないんだよね・・
彼、何年か前に亡くなったんだよ・・」
と先輩は話してくれました。
先輩はあまり怖くなかったからか、
「でもさ、なんで今頃でてくるんだろう?
そういうのって、亡くなった時とかじゃない?」
と、笑いながら話してくれました。