新幹線から見た『くねくね』
2019/03/22
これはお父さんから聞いた話です。
お父さんが出張で東京に行くときの話しです。
その日は、朝から雲ひとつ無い陽気で、
きもちよかったそうです。
そのときは、新幹線ができていなかったから、
仙台発朝一番の【特急ひばり2号】に乗って行ったそうです。
丁度列車が福島県の白河駅をすぎて
栃木県との境辺りに入ったときでした。
右の車窓を見ていると、
白い紙のようなものがくねくね動いていたそうです。
そのころお父さんの視力は[1、1]で、
高い視力だったのですが、
それでも見えないくらい遠くでしたそうです。
次の停車駅の黒磯駅で、長く列車が止まるので、
お父さんはホームに出て深呼吸をしたそうです。
そしたら、後の車両で、
おじいさんがタンカで運び込まれていたそうです。
お父さんは、その人を見てみると、
驚くことに、車内から見えたあのくねくねしたもののように、
くねくね体がうごいていて、
その瞬間お父さんは冷や汗をかき、
あわてて車内に戻ったそうです。
そのおじいさんは、望遠鏡を首から提げていて、
もしかしたらそのおじいさんは、
それであのくねくねしたものを
まじかに見てしまったんだろうとお父さんは言っています。