ネット上に存在する不思議で怖い話を
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モルモット

2019/02/18

ある病院に、Aという医者がいました。
その男は、研究の為と称し、
毎日のようにモルモットを殺していました。
ときには、生きたまま身体を切断したりと
かなりむごい殺し方もしていました。
ある日、看護婦がAに言いました。
「先生、いくらなんでも
モルモットが可哀想ではないですか?」
すると、Aは
「あん?いいんだよ。
所詮モルモットなんだから。」
ある日、Aは研究の為、
遅くまで病院に残っていました。
そして、研究がある程度一段落し、
男は研究を切り上げ帰ることにしました。
病院を出て、1台のタクシーを止めました。
「おい、○○まで頼む。」
そしてAはタクシーの中で少し寝て、
起きた頃にはもう目的地までは
数分の所まで来ていました。
・・・すると、
そこでAはカバンの中に
サイフが入ってないことに気づきました。
「しまった、研究室に忘れてきたか・・。
おい、悪いが病院まで戻ってくれ。」
そして病院に戻り、
誰もいない病院内を小走りで
一直線に研究室に向かいました。
すると、サイフは
研究室内の机の上に置いてありました。
「ふう・・。とんだ無駄足だったな。」
そうぼやきながら研究室を出ました。
・・・すると、廊下の奥の方に
なにか人影のようなものが見えます。
よ~く目を凝らして見ると、
そこには・・・・・・・
人と同じぐらいの大きさの、
二足歩行するモルモットがいました!
そのモルモットは、
「モルモットだ・・モルモットだ・・」
とつぶやきながらこちらに向かって来ます。
「う、うわあああああ!」
Aは驚き、つまずきながらも
そこから逃げだしました。
しかし、他の通路からも
たくさんのモルモットがこちらに向かって来て、
Aは無我夢中で病院内を逃げ回りました。
・・・どのくらい逃げ回ったでしょうか。
気がつくと、Aは手術室の前にいました。
周りにはモルモットの姿は見えません。
Aは、
「手術室に隠れてやりすごすしかない!」
と思い、手術室の扉を開けました。
するとそこには・・・
「先生、モルモットが来ました。」
「うむ。今日は、
このモルモットの足を切断してみることにしよう。」
2匹のモルモットが
こちらを見ながらそんな会話をしています。
Aはすぐ逃げだそうとしましたが、
扉が開きません!
そして、周りからたくさんのモルモットが出てきて、
Aは捕らえられ手術用のベットにくくりつけられました。
「頼む!助けてくれ~!!!」
男は叫びました。
しかし、モルモットは気にする様子もなく
「では、只今よりこのモルモットの足を切り落とす。」
モルモットが、チェーンソーを持ち出してきました。
チェーンソーが勢いよくAの目の前で回転しています。
すると、チェーンソーを持った
モルモットの横に立っているモルモットが、
こう言いました。
「先生、いくらなんでも
麻酔も無しに切断するのは可哀想ではありませんか?」
すると、チェーンソーを持ったモルモットはこう言いました。
「あん?いいんだよ。所詮モルモットなんだから。」
そして、Aの足にチェーンソーがくいこんでいき・・
「ぎゃあああああ~!!!!!」
そこで、Aは目を覚ましました。
気づくとタクシーの中でした。
「なんだ、夢か・・。
そりゃそうだよな。
それにしても、妙にリアルな夢だった・・。」
すると、タクシーの運転手が
「お客さん、どうしました?」
と聞いてきました。Aは
「いや、今夢を見たんだよ。
その夢が奇妙な夢でなあ。
モルモットに俺の足を・・・」
そう言ったところで、
男がなんとなく足に触れてみると・・・
無い!Aの足がありません!
Aの手のひらには血がベットリとついています。
「ぎ、ぎゃああ~!!!無い!俺の足が無い!」
そう騒ぐAに、運転手が
「お客さん、その足を切断したモルモットってのは、
こんな顔じゃなかったですかね・・?」
と言いながら、Aの方を振り向きました!
すると、その顔は正にあのモルモットでした!
「お、おまえは!うわああ~!!
降ろせ、降ろしてくれぇ~!!」
そう叫ぶAに、
モルモットは不気味な笑いを浮かべながら
こう言いました。
「お客さん、行き先は病院でしたよね・・?」
叫び続けるAを乗せ、
タクシーは病院の方へと向かって行きました・・・。

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