ネット上に存在する不思議で怖い話を
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石鬼神

2019/02/10

母の話。
あまりくわしくは書けません。
ご了承下さい。
名前も仮名です。
母は幼少の頃は徳島の山奥の村に住んでました。
その日は親戚が集まり大事な話があったみたいだったので
母と兄は隣の部屋に先に寝かされました。
しかし、隣が気になり寝付けずにいると、
隣から祖父の声が聞こえてきました。
「洋子(母の名前)は、まだ若いから石鬼神(イオキ)様のご機嫌がとれんやろ、
今やったら晴海(母のいとこ)やで」
と、母は意味が全く分からなかったのですが、
助かったと思ったそうです。
それから次の日に晴海の両親は目を赤く腫らして
帰っていったそうです。
1週間後、晴海が山に行って亡くなったと連絡がありました。
その連絡を聞いて母の両親はヒソヒソ話したかと思うと、
祖父の部屋に行ったそうです。
晴海の葬式はヒッソリと行われましたが、
棺桶を担いだ母の兄は今でも
「軽い棺桶やった、誰も入ってなかったんやろか」
と言ってます。
その後、母は兄と両親だけで村から出ました。
完全に夜逃げ状態だったらしいです。
母はそのことを今でも思い出すと
「私等が逃げた後、他の親戚が血眼になって山狩りをしててな~
とうとう私等は行くとこがなくなって、山小屋に逃げたんよ。
ほな、そこに叔父さん(晴海の父)が松明を持ってやってきたんや、
けどその叔父は私等を見て、はよ逃げ!と言ってくれたんや。
両親は何回も叔父に頭下げながら私を担いで逃げたんや」
私が20歳を過ぎたときに、母はこの話をしてくれました。
村で何があったかも、おぼろげながら話してくれたましたが
他には漏らしたらアカンと言われました。
この話が広まると私達がここにおるのがばれるからなって・・・。
現在私の家庭はとても明るく元気です。
しかし、両親にこんな過去があったとわかってから、
二人は無理して明るくふるまってのかなと思います。

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