徹夜でゲーム
2019/02/06
厨房のころ、夏休みか、
次の日が休日だったとき。
当時、D○7にはまっていた、
私は深夜12時をまわり、
家族が私以外全員寝室に行き、
眠りについても尚、
ゲームを楽しんでいました。
親はほどほどにしなさいよとはいったものの、
そんな言葉を私はききっこなしで、
ずっとゲームをしていました。
実は私の家の隣の坂道にはよく女の霊が出るとか、
あと、祖母が数回亡くなった祖父にであったりしているのですが、
祖父の霊は孫の私を守ってくれるであろうし、
ゲームで遊んでいる隣の部屋に、
仏間があったので、守られている気がして、
特に怖いとも思うことなく遊んでいました。
ただ、12時半を回ったあたりから、
とても嫌な気分がしてきました。
例えるならば、
テレビの砂嵐のようなもやもやが這ってくる様な、
なんともいえない気分でした。
私はなんとなく、
黒いテレビ画面(鏡みたいになりますよね)を
見てはいけない気がしたので、
ダンジョンの切替の時には
目をつぶってやり過ごすようにしました。
そのゲームはやりこんでいたので、
目をつぶるタイミングをつかむのは簡単ですが、
一度だけ、タイミングを誤りました。
あ!しまった!!
とは思ったのですが、
目をあけてしまいました。
そのときの気分は最悪でした。
前述の、砂嵐のモヤモヤが、
先ほど感じたより余計に色濃く感じられました。
テレビ画面を見てしまいました。
私の真横に、髪の長い女が座っていました。
一瞬で、相手の顔は、
髪に隠れてほとんど見えなかったはずなのに、
女の目と私の目がしっかりあったのを感じました。
私と目があった瞬間に女は目を見開いたかと思うと、
私が着いているテーブルの下に
物凄い勢いで倒れこむように隠れました。
はっきりと覚えていますが、
一瞬の出来事でした。
相手が隠れるぐらいだから、
そんなに悪い霊ではないかもしれませんが、
言ってみれば、私の足元にその女がいる状態なので、
とても恐ろしく、私は身動きかが取れませんでした。
私は外が明るくなり、父親が起きてくるまで、
一心不乱にゲームをこなしていました。
それから私は、
その部屋で徹夜を一人ですることは
二度としませんでした。