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留守電有

2019/02/04

トルルルル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
夜中に携帯が鳴る。
しかも真夜中3時に
ほっといて10秒ほどすると
自動的に留守電になり切れた
寝ぼけ眼で着信を見ると、知り合いのSだ
頭に来て、文句をいおうとかけ直してみる。
すると聞き慣れない年輩の声が聞こえる
「・・・・・・・もしもし」
拍子抜けして答え返す
「あれ?・・・Sじゃないですか?」
「はい?・・・Sさんは、2時間前に交通事故が原因で死にました。
わたしは●●警察の交通課の者です。失礼ですが、ご友人の方ですか?」
しばし絶句した
「いましがたその携帯で、この番号でかけましたか?」
「・・・・・・かけてませんけど。
私も遺品のジャケットが震えてるんで
なにかと思ったら携帯がでてきて・・・・」
なにか狐につままれたような気がした。
遺族もかえってしまったところだという。
とりあえず明日またかけ直すということで
警官と話をして電話を切った。
切った直後、携帯の”留守電有”の表示がでているのに気づいた。
恐る恐る再生電話番号を押してみた。
「●月●日 午前1時25分1件です
う”あ”ーーー----ーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
普通の人間なら息が続かない3分間、
音声が割れるほどの絶叫が続いている。
気味が悪くなってすぐに消した。
Sが知らせたかったのは、
ダイイングメッセージではなく、
「死の瞬間」そのものだったのだろうか

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