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死角

2019/01/25

意外とオカルト好きだった死んだ爺ちゃんから聞いた話。
コタツに入りながら聞いたことを、
自分なりにかいつまんで書いてみる。
「人には隙っちゅうか、見えない死角ってあるやろ。
お前も経験あるやろ、風呂で頭洗ってて背後がふっと気になるよやろ?
死角(霊的死角?)ができんねん。
そんときは絶対に振り向いたらアカン!」
どうも、ある瞬間に死角をつくると霊に憑依されるとか、
たぶん同調すると取り憑かれるから振り向くなってことだろう。
「一番わかりやすいのが鏡。
あれって自分の死角が見やすいんや。
とくに3面鏡はより死角を見やすいな」
「じゃあ背後霊とか背後にいるん?」
ちびちびミカン食いながら聞いた。
「たいがい自分を見護る霊はそういうとこにおるもんや。
悪いやつから護るためにおる。
ゆーても360度見えても見えるとは限らん。
次元がズレたとこにいて見護っとるから、背後にいるわけやない…
逆に悪霊は、見えるとこに居やがってこっちを睨んどるんや。
戦時中に嫌ってほどそんなモン見たからな。
隙を作ったら負けや。だから訓練した。
道歩いとっても角を曲がるときは、
人にぶつからんようにわざと大周りせんと出会い頭にぶつかんぞ。
まず、そうやって訓練するんや。
全部そいつらが悪いとは言わんが、
彷徨って気付いてほしいやつもよーさんおるしな~」
おかげでしばらく母親の3面鏡が覗けなかった…
いつか
「背後霊と守護霊って一緒なん?」
って聞いたことがある。
爺ちゃんいわく同じらしい…
蛇足だが、
爺ちゃんは視野が異様に広かった。(訓練の成果?)
ほぼ真後ろから近づいたつもりでも、
「手に何持ってんねん」
とか言われたし、
居合術で後ろの相手を切り倒す型?がやたら早かった。
俺はといえば、体育が1~2とういう体たらくぶりだ…

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