ドアの向こうで
2019/01/12
アパートで独り暮らしをしていた時の事。
仕事から帰って来て晩飯を食べ、
風呂に入って布団に入り、眠りにつきました。
恐らく深夜0時頃だったと思います。
俺の部屋は二階です。
誰かが階段を登って来る音がします。
あれ、ウチの部屋に来たぞ、と思い、
居留守をしようと息を潜めていたところ
突然ドアを、
ドゴ―――ンッ
ドゴ―――ンッ
と思いっきりパンチかキックをしてきたのです。
な、なんだあっ!?
玄関に行き、だ、誰ですか?と尋ねると、
「オン………ビサン…エイソワカ」
と、何だかよくわからない、
聞いたこともない事を言ってきたんで、
俺もこちらから外にいる奴に向かって
ドアごしに思いっきりパンチをしたところ、
「ギャッギャッギャッ」
と笑い声がして、
走って階段を降りて行ったようでした。
俺も怖くなって布団に潜り、朝まで震えていました。
昼頃に目が覚め(休日だった)
一応、玄関のドアを見に行ったら、
藁人形が太い釘でドアに打ち込まれていました。
でも俺は今でも元気です。