すみすみすみ
2018/12/28
自分が小学校1・2年だったときの話。
学校に申し込み制の学童みたいな教室があって、
放課後、いつもその教室に行って、
漫画読んだり遊んだりしてた。
その教室にはおばちゃんが2人いて、
夏だったかわからないけど
いろいろ怖い話をしてくれた。
そして片方のおばちゃんが
こんな話をしてくれた。
もう結構前のことなのに、
この話を覚えてるぐらいだから
当時は結構ビビってたはず。
あるところにスゴく内気な女の子がいた。
その子はなぜか隅っこが好きで、
いつも部屋の隅にいた。
あまりに部屋の隅っこばかりに居るので、
見かねたその女の子のお母さんが
その女の子の部屋を四角い形から、
隅の無い丸い部屋にした。
そうすれば、
その子の隅好きが治ると思ったから。
しかし相変わらず、
その子の隅好きは治らず、
もうどうしようもなくなったお母さんは
その子を丸い部屋の扉に鍵をかけて
閉じ込めてしまった。
その子は毎日毎日苦しそうに
「出して~、出して~、隅っこ行かせて~」
と唸っていたそうだ。
お母さんはそれでも部屋から出さずに、
ご飯は扉に付いている窓のようなところから入れてあげていたが、
その子は全然食べなかった。
そんな生活を続けていたある日、
その子の部屋からはいつもの声は聞こえなかった。
不審に思ったお母さんはその子の部屋を見てみると、
中で女の子が死んでいた。
壁中、引っかいた跡やら何やらで、
死んでいた女の子の爪は剥がれていたそうだ。
そして壁には引っかいた跡と一緒に
「すみすみすみ」
と書かれていたそうだ。
ちっちゃいながらに聞いた話。
すごい怖かった記憶がある。
ホンマかわからないが。
あのおばちゃんにも
もう何年も会ってないや(ω`)