夜の学校で遭遇したもの
2018/12/22
俺が高3の学園祭シーズンの時の体験談
高校生として最後の学園祭という事もあり、
みんなは気合入りまくりで準備してた。
うちのクラスの出し物は「マジックルーム」というので、
色んな仕掛けをしといて
お客に度肝を抜かせようというのだ!
で、学園祭本番2日前、
どうにも本番に間に合いそうにないので
作業時間を延長。
普段は最高でも7時までだったんだけど、
先生に頼み込んでその日は9時を回っていた
女子はいつもどおり7時までで打ち切り帰宅、
後は野朗だけで準備と味気なかった。
9時をまわって、
ある程度作業が終わった所で
今日はこれまでという事になり
後片付けして終わりに・・・
俺とAとBは工具を図工室に返しに行く事になり
図工室に行った。
朝や昼とは違い
学校中はいつもと違う独特の雰囲気で
俺は異様にテンションが高かった。
図工室は1階にあり
階段を下りて長い廊下を歩いてる時、
Aがこう言った。
「ん?今向こうに女子が居なかったか?」
Aが指を指したのは、
体育館に繋がる渡りって言うのかな?
そこだった。
この時間に女子は居ないはず。
しかし友達どうしでお喋りでもしてるのか?
「ダメだねえ、こんな時間まで残ってたら・・・
俺が注意してきてやる」
と、下心見え見えのBがそう言って渡りに行った。
俺達はBをほっといて図工室に工具を返しに行った。
面倒臭いが、のこぎりやねじ回しなど、
ちゃんと元にあった場所にかえしてる途中Aは
A「あの女、何かおかしいんだよなあ??」
俺「何がおかしいんだよ?」
A「なんかさ、スゥーって動いてたんだよ、
浮いてるみたいにさ。
しかも顔が青色に発光してたし・・・。
俺「おいおい、幽霊って言いたいのか?
んなもん出る訳ねーじゃん!
幽霊だったら、今頃Bは連れて行かれてんぞw」
などと言いながら片付けを終わり
図工室を出ようとしたその時
Bが猛ダッシュで戻ってきた
俺「ちゃんと注意したのか?
変な事てないだろな?w」
Bは息を切らしながら
「出た・・・出やがった!」
Bが言うには、渡りに行ったが
女子生徒が居なかったので、戻ろうとした時、
渡り沿いの物置から(ドンドン)と叩く音がしたので
振り向くと物置部屋の窓(半透明)から
青白い顔の女が窓に張り付いて
窓をドンドンと叩いていた。
そして明らかに女の声ではなく
男みたいな低い声で
「うごおぉおおお!!!」
と叫んでいたらしい。
びびったBはその場を後にした。
俺は冗談だろと思ったが、
Aの行った事と冷や汗まじりのBを見て
嘘じゃないんだと思った。
B「早く帰ろうぜ!こんなトコにいてられっかよ!」
しかし、帰るには
その渡りが見える所にゲタ箱があるので、
嫌でも行かないといけない
だんだんとゲタ箱の所まで近づいて来たが
B「勘弁しろよ~こえぇえ」
俺は渡りを見たが
何も変わった所は無く、
早足でゲタ箱まで。
が・・・
A「調べてみるか?」
俺・B「はあ?」
A「このまま帰ったら何かスッキリしねーじゃん!
それに幽霊1回見てみたかったし」
Aはすごく落ち着いた口調でそう言い
渡りに向かって行った。
B「勝手にしろよ。俺は帰るぞ!
お前(俺)も帰ろうぜ!」
俺「ん~、俺も興味あるんだけどなあ。
しばらく様子見るわ。」
Bは1人になるのが嫌だったのか
Bもその場で待機。
1,2分してAが帰ってきた
俺「どうだった?
無事だって事は何も無かったんだよな?」
B「俺はホントに見たんだ!
嘘じゃねえぞ」
と話してたら突然Aが
「クッ・・・フフフ・・・・・あはははははは」
いきなり笑い出しやがった!
すると、後から(ドンドン)と叩く音が聞こえ、
「ぐぉおおおぉぉおおお」
と凄まじい苦痛の声が聞こえた
俺「やべえ・・・帰るぞ!」
Aは依然と笑ってる
俺とBは恐怖で自分の事しか考えずに
Aを置いてその場を後にした