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案山子の神様 後日談

2018/12/21

前のお話:案山子の神様
親父に電話で色々聞いてみました
気絶した俺を見つけたのは近所の人だった
田んぼの脇道に人(俺)が倒れていたので
「まさか・・」
と、近付くと
涙を流したまま倒れている俺。
その目の前に俺を見下ろすような形で
立っている案山子
「やっぱり」
そう思い俺の祖父や坊さんに知らせたそうです
昔も似たような事件が何回かあったみたいです
殆どの人は助かっているそうですが
発見された時には目の前の案山子を見つめたまま
ケラケラと笑い続け、
案山子の側を離れようとしない者も
何人かいたそうです
さらに嫌な話も聞いてしまいました
なんでも昔昔の食糧難の時に、
その村にいる役立たずの人を、
食いぶちを減らす為に殺してしまうそうです
しかし、ただ殺すだけではと
田んぼを荒らす獣除けにと
逃げられないように足を片方切断して白装束を着せ、
田んぼに立て掛けた十字型の木に縛り付けてしまう
片足、両手等を縛られて
殆ど身動き出来ないその人は、
そこから抜け出そうと体をくねくねさせる
それを遠くで見る村人は
「あれならあと2、3日は余裕で持つな」
と話すそうです
縛られた人は大体餓死か日射病?で死ぬが、
中には熊や野犬などに食われてしまう人もいるそうです
(獣除けになっていない・・)
まあ、そんな非道な事をやってれば、
祟りや何だで、その村に色々起ったので
(ここら辺の事は親父も祖父に教えてもらえなかったみたいです)
生きたまま案山子にされた人を「神様」と祭り上げた
まあ、俺の親父も死んだ祖父も無類の酒好きなので
何所まで本当か何所までが嘘かわからんです。

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