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屋根裏を走るもの

2018/12/17

数年前にあったオチ無し話。
私の家は母屋に私と両親、
離れに祖母が住んでいます。
ある日中、母屋から人の気配を感じた祖母が
様子を見に行きました。
でも私は学校、
両親は仕事なので人がいるはずがありません。
夕飯時に祖母は両親にその話をし、
「A(私の名前)が学校から帰ってきたんだと思った」
と言っていたそうです
(夕飯時は私はバイトに行っていた)。
そして夕飯後に母が片付けをしていると、
離れに帰ったはずの祖母が
「あれ?Aが帰ってきたんじゃないの?
そんな気配がしたんだけど」
とまた首をかしげながら言ったそうです。
バイトから帰って来た私は、
夕飯を食べながらその話を母から聞きました。
我が家では不可解な音や声や気配は時折しますし、
ちょっとした心霊体験ならしたことがある親族が結構多いので、
私も母もその話を大して深刻に考えていませんでした。
だけど、その時です。
ドタドタドタドタドタドタドタドタ!!
と、屋根裏を何かが走り回る音が突然台所に響きました。
一瞬のことでしたが、
私はお箸を持ったまま固まり、
母も固まっていました。
明らかにそれは人間の子どもくらいの重さはある音で、
テーブルの真上から外に向かって駆けていきました。
「今の何?」
と二人でひきつった笑いを浮かべながら外を見ましたが、
もちろん子どもの姿なんてありませんでした。
軽く笑っていた私達に
存在をアピールするかのようなタイミングの良さに、
結構ゾッとしました。

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