ネット上に存在する不思議で怖い話を
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木更津古書店

2018/12/09

これは自分の体験談というわけではないんですが。
幽霊やなんかの仕業なのかもよくわかりません(笑)
私もだいぶ絡んではいるんですが、
祖母の様子がちょっと変なんです。
原因はわかっています。
一通の手紙。
それも死者からの手紙といえるのかな。
いわゆる遺書ってやつです。
私は千葉の木更津で古書店を営んでいます。
最近は漫画のスペースがだいぶ多くなってしまいましたが、
一応小説やなんかも扱ってます。
私が小説が好きなもんで。
漫画は金のためにやっているようなもんです。
「おいおい、商売なんだから!」
なんていわれたりしてね(笑)
その小説に半年ほど前、
すごく嫌なものが挟まってたんですね。遺書が。
よくわからないメモやなんかはよく挟まってるんですけどね。
あと、現金なんかもたまに。
「ちゃんと、現金は返せ!」
なんて野暮なことはいわないでくださいよ~。
でもね、さすがに遺書は初めてでした。
遺書の内容は、もう手元にはないので
正確ではないんですが、こんな感じでした。
「いつ何がおきても不思議ではないので、
生きているうちに遺書を書いておきます。
このあいだ、敬一が死んでしまった時に、
自分が生きていることがすごいことなんだと思った。
それといつ死んでも不思議じゃないって思った。
だから書いておきます。
お父さん、お母さん、本当にありがとう。
僕はお父さんとお母さんの子供で幸せでした。
本当にありがとう。」
これだけなんですけどね。
突っ込みどころは結構ありますよね。
本当に
「それだけかい!」
てのと、
「名前くらい書けよ!」
あとは
「生きてるうちに書くのは当たり前だよ!」
て感じですかね。
あと、これだけじゃ、これ書いた子、
生きてるのか死んでるのかわかりませんね。
本に挟んであるの忘れちゃったのかどうかしたのかもしれないし。
あ、この本はですね。
直接お客さんから買い取ったんじゃなくて、
問屋さんみたいなとこから買ってきました。
古本にも、問屋さんのようなものがあるんです。
それぞれの店が買い取ったもの全部さばききれるわけもないので、
そういったものをまとめて買い取って、他のとこに売るんです。
だから、これもともと誰の本かは調べようがないんです。
わかれば、生きてるか死んでるか調べられたんですけどね。
それでだ。
この遺書らしきもの見つけて、
面白いものみつけたよって家族に見せたんですよ。
そしたら、祖母がね。
供養しなきゃ駄目だって。
お寺さんに持っていって拝んでもらえって言うんですよ。
でもね、そんなの面倒じゃないですか。
だから、いきたきゃ自分で行けって言ってやたんですよ。
でもね。
うちのばあちゃん、歩けないのよ、
もう90過ぎてるし。
家の中うろうろするぐらいはできるんだけどね。
そしたら、自分で供養するとか言い出して。
やめとけっていったんですよ。
そんなもん、素人がやるもんじゃないって。
それなのにね。ばあちゃん庭で火起こしてね。
なんか、お経みたいの唱えだして。
「なんみょうほうれーん」
みたいの。
それで、お経となえながら、燃やしちゃったの。
馬鹿だよねぇ、素人の癖に余計なことして。
やめろっていったんですよ、ほんとに。
何回も何回も。
その晩から。ばあちゃんの様子がおかしくなったの。
夜中に、変な奇声をあげるんだよね。
「あ~~~!」
って。
部屋違うのに私の寝室まで聞こえてくるくらいの大声。
あんなよれよれなのに、
よくあんな声出るよなって位の大声。
私も負けずに向こうの部屋までとどくくらいの大声で、
「うるせー!」
いってやると、ぴたっと止まるんです。
でも、そのうちそれがお経になったりしてきてね。
しばらくは、まぁ我慢できたんですけど。
さすがに毎晩お経が聞こえてくると気味悪いでしょ。
だから、部屋までいってやめさせようと思ったんですよ。
それで、部屋の前までいって、ふすまバンって開けて、
「うるせぇんだよ」
っていったんです。
そしたらね、ばあちゃん布団の上で、
お経唱えながら、なんつうんだろ。
V字腹筋って腹筋の仕方あるでしょ。
きおつけした格好で、頭と足を同時に上げるの。
それやってるんですよ。
何回も、よく平気だなって思う位強い力で頭を上げたり下げたり。
だんだんだんだんって、そんで口からは
「なんみょうほうれん」
って。
すごい力ですよ。
90歳のばあさんができることじゃないから、
きっと祟られてるんだと思います。
だから、何度もとめたのにね。
皆さんも、素人が余計なことしちゃいけませんよ。
木更津の古書店主人からの、ちょっと怖い話&教訓でした(笑)

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