ネット上に存在する不思議で怖い話を
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掴む人

2018/12/04

この話は大学に居た時の話。
霊感?って言うか
その世界の事を深く知ってる人と出会った時の事。
当時俺は幽霊とかって全然信じてなかったんだけど、
大学入って、二ヶ月も経つともうすっかり信じてた。
その二ヶ月の間に何があったかって言うと、
ある人に出会った。
きっかけは幽霊信じてる友達に
「霊なんて居るワケないし。
そんなに自分は特別なんだって思いたいの?」
って言った事だった。
その時の俺は何か機嫌が悪くて、
次の日に凄く後悔した。
そしたらそいつ、
「ちょっとついて来い」
って次の日にやって来た。
昨日の事怒ってんのかなー?
なんて思ってたら、
会わせたい人が居るって言って、
食堂に連れていかれた。
でもって、食堂で待ってたのは優しそうな女の人。
童顔で目が少し垂れ気味で、
可愛いなーって思ったのを覚えてる。
その人見てたら友人が、
「じゃ、あの先輩と話てみ。
信じるようになるから」
はあ?教祖かなんかか?
って思って、
用心しながらその人に向かい合う席に座った。
そしたら
「肩凝ってない~?」
ってふにゃふにゃ~って感じで笑いかけて来て、
何か毒気抜かれちゃって。
それにここ最近肩が妙に凝ってたのも確かで
(今思うと異常に凝ってた)
「あ、凝ってますね」
って言った。
そしたら、やっぱり~?
って言いながらまたふにゃふにゃ~って笑って、
「じゃ~揉んであげるね~」
その人、席を立って俺の後ろに立つと、
肩を揉み始めた。
これがヤバイくらい気持ちいいんだ。
「あーやば、気持ちいいっす」
「でしょでしょ~」
で、気持ち良すぎてだんだん眠くなってきた。
「あ、すいません、眠りそうっす」
「あはは、寝ちゃえ寝ちゃえ~」
そしていつの間にか眠ってたんだけど、
突然ガバって目が覚めた。
「あ、落ちたよ~」
先輩が一言言った瞬間、
目からドバドバ涙が出てきた。
訳分かんなかったんだけど、
なんか悲しくて涙が止まらなかった。
「大丈夫大丈夫。悲しいよね。大丈夫」
先輩は俺(?)を慰めてくれた。
で、それから俺は霊の存在を信じる様になった。
後で先輩に聞いた所、
その時俺の肩についてたのは、
【掴む人】って種類の霊だったらしい。
先輩が言うには、俺は霊感は人並み程度、
普通くらいらしいんだが、
異常なくらい【掴む人】を引き寄せる体質らしい。
しかも肩を揉んだ次の日、
また【掴まれて】たとの事。
なんなんだ、俺w
その事があってから、
俺はだんだんとオカルトにはまり出して、
先輩から色々教わったりして、いつの間にか、
先輩の事を先生、て呼ぶようになってた。
それから先生とその仲間?と色んな事に首突っ込んだりした。
その話は、よければまた今度したいと思う。

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