ドアノブ
2018/11/27
大学のときの話。
俺は大学入って、
とあるアパートで一人暮らしをしていた。
ある日、
大学から帰ってきて疲れてたんで、
すぐに床に着いた。
すると、午前2時くらい…
窓がガタガタとなり響いた。
風が強いのかと思い、
うるさいから布団の中にもぐった。
それから、10分くらいたって
急にガラガラ!って窓が開いた。
えっ?なんだ?と思って
恐る恐る確認しにいったけど、
外には何も無かった。
暫く、変だな…と布団で考えてたら
声が聞こえてきた。
玄関の方からだ…
「…すひろ。やすひろ…」
って
やすひろって誰だよと思いつつ、
俺は段々怖くなった。
声はつづく…
今度はドアノブをカチャカチャし始めた。
さらに声はどんどんでかくなり、
「やすひろ…やすひろ…ヤスヒロ!」
人間とは思えないような声に変化していった。
ドアノブもガチャガチャ激しく音を立てる。
…気づくと朝になっていた。
夜中の出来事は夢だったのか…そう思った。
俺は大学へ行くために身支度して玄関を出た。
そして、鍵をしめようとしたとき俺は血の気が引いた。
ドアノブが無かったのだ