本文の文字サイズ

2018/11/25

Y新聞の配達でさ、
ボロッちいアパートの一室に朝刊配ってた。
いつもドアの横にオモチャの車があって、
それが邪魔だった。
冬の朝、配達に行ったら
ドアの新聞入れる口のとこから手が出てた。
青白いというより
白い皮膚の下に黒い肉がある感じで不気味な手。
やっべーな~でも新聞入れなきゃ
って新聞で手を押してみた。
なんか引っかかってる感じで動かない。
で、何を考えてたのか手で押してみたんだ。
嫌だったけど。
ぐにゅ 冷た
売ってる魚みたいに冷たくて柔らかい。
ホンキでヤヴァイよなぁこれ。
新聞無理矢理押し込んで
さっさと離れようとした時
手が プラン プラン って動いた
なんつーか、
ダランとしたまま上下に揺らされてるみたいに。
白い冷たい手が プラン プラン
「バイバイ……バイバイ……バイバイ…」
ドアの向こうから小さな声がして手の動きが止まって
「ヘク… クク… ヘク…」
しゃっくりみたいな笑い声みたいな音が聴こえてきた。
で、走って逃げた。
何でか知らんけど。
それから何回も行ったけど、
変なのはそれっきりだった。
オモチャの車はずっとドアの横に置いてあった。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

人気作品

人気カテゴリ

RSS