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大きな人

2018/11/03

実話を一つ。
これ、でも友達の話です。
そこはご勘弁。
ある有名な霊山にそいつが車で出かけた話です。
夏、友人は車2台連なってある霊山に出かけた。
霊感の強いメンバーが2名ほど居て、車中に居る頃から
「様子がおかしい。」
のは気が付いていたそうだ。
ハッキリと様子がおかしいと気が付いたのは帰りの道中。
夜になっていたんだが、車がどこに居るのか良く解らない。
ずっと林道を走っているんだが、町に着かなくなった。
時間的にはとっくにどこかの町に出てもおかしくない。
遅くなってから、霊感の強いメンバーが
「もうどこかをグルグル回っている可能性が高いから、日が出るまで仮眠しよう。」
という提案が出て、場所が場所だけに周囲も仕方無く同意した。
深夜になって仮眠していると、誰かが真っ暗な山中なのに現れた。
「おい。何してる。」
と。
とても音響が大きく、ぶっとい声だったそうだ。
「いや、これこれで・・。」
と一人が説明すると、
「早く帰れ。」
と一言だけ言ったそうだ。
そのとき、車の中の人間が見たものは、異常に背が高い人間だったと言う。
窓から見える腰が車のルーフにあるくらいの、とても大きな人物。
車の後ろの方から現れて、前方に去ってゆくシルエットを見たら、
ゆうに3メートルはあって、2人連れ。
のっしのっしと歩いていたそうだ。
おかしいのは藁で出来た腰巻のような、
彼らは古代人のような格好をしているシルエットで、
それは現代人のものでは無かったそうだ。
翌朝、もう一台の車の連中にこの話をしても、
そんな声は聞こえなかったと言う。
かなり大きな声だったのに・・・と彼は言っていた。

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