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幽体離脱 魂が抜けてしまい、寝ている自分を上から見つめていました

2018/10/27

あれは、私がまだ中学・高校時代の頃の話です。
その頃、私は、毎晩寝つきが悪いことにとても悩んでいました。
その寝つきの悪さは、部活や勉強、友人関係などでストレスが多かったので、きっとそのせいだと思い込んでいました。
実際、布団に入って眼を閉じても、思い出すのは、その日にあった嫌なことや、明日しなくてはならない面倒なことばかりで、それを考えていると、目が冴えてしまって、なかなか眠りに就けないのです。
それでも体は疲れているので、やがて少しずつウトウトし始めるようになります。
そうすると、急に足を誰かに引っ張られて下に落ちてゆくようなストン!という感覚が必ず何度も起きるのです。
それでも眠気の中で頭はぼんやりして、体は全く動きません。
何度か繰り返しているうちに、「これはヤバイのではないか?」と思い始めて、一旦起き上がろうとするのですが、出来ません。
そうこうしているうちに、いつも体がふわりと宙を舞うような感覚に襲われます。
そして部屋の天井近くまで体がふわりと浮かぶような感じがして、天井に体がぶつかる!と思ったら今度は、体が下向きに落ちていったり、ぐるぐると回されたりするような感覚があって、とても怖いのです。
ある日などは、部屋の窓を突き抜けて外に出て行くような感覚を覚えました。
はっきりと、脳裏に窓の外の光景が広がったのを覚えています。
窓は雨戸が閉まっていたのにも関わらず、なんなくすうーっと抜け出してしまって、気づいたら、体は、部屋の布団の中に置いてきてしまったことに気づきました。
つまり、体から魂が抜けて、窓の外にいる自分が部屋の布団の中で眠っている自分を見下ろしているような状態になりました。
「このまま、体の中に戻れなくなっては大変だ」と感じた私は、慌てて体の中に戻ろうと決めたのですが、何故かこの時だけは、自分をコントロールすることが出来て、私は無事、自分の体の中に戻ることが出来ました。
私は、この現象を誰にも説明することが出来ませんでした。
こんなことは常識ではあり得ないことだと思っていましたし、誰も理解してくれないだろうと思ったからです。
というよりも、私の頭がおかしいのではないか?と思われることを恐れて、誰にも言えませんでした。
何度かそんな経験をしましたが、その後は、全く起きなくなりました。
ストレスは特に関係なかったみたいです。
こういったことが幽体離脱と呼ばれる現象であることを知ったのは、自分が大学に入ってからのことです。

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