心ここにあらず
2018/10/12
俺の幼なじみから直接聞いた話なんだけど。
そいつが言うには世の中には生きながらに死んだような人間が居ると言う事だった。
俺とAは(幼なじみをAとする。)小さい頃から同じアパートで育ち兄弟のように仲がよかった。
Aが言うにはその2人が住んで居たアパートの地下には物置みたいな部屋があってそこにはホームレスの女の人が住んでたらしいんだ。
俺も確かに地下に部屋があったのは覚えていた。
Aは続けて話した。
お前がその人を覚えてナイのも無理はナイ。
普通はそういう人は記憶の中に残らないんだよ。
Aが言うにはその人は他人の不幸を喜ぶ魂のナイような人何だと。
そして続けて俺に言った。
俺とお前は確かにその人と話した事があるんだよと。
俺にはどうしても思い出せ無かった。
そしてAに疑問を投げかけた。
なぜAは覚えてるんだと。
そしたらAは静かに話しだした。
Aは1人で散歩をしていたら前からきた女の人に腕をグッと掴まれてAだろAだろとニタニタしながら話しかけられお前の事覚えてるよと言われたんだと。
その瞬間にAはすべてを思い出したと言っていた。
その話しをした後静かにAはこう言った。
もう俺ダメなんだと。
その一年後Aは眠るように自分の部屋で死んでるところをお父さんに発見された。
Aは俺に言っていたんだ。
その女の人に会う前から。
もう生きてく気力も希望もナイと。
だから見えないものが見えてくるって。
その時確かに目の前に居るはずのAは心ここにあらずで不思議な感じだった。
三人で話してたんだがもう一人は俺とAの話が飛び飛びで話してるように聞こえ何を話してるか解らなかったと後に言っていた。
2人の中では確かに会話は成立してたんだが。
この話の他にも沢山の話をこの時していた。
一時間では話せないくらいの話を一時間ぐらいでしていた。
全部を話し終えた時漠然とした中Aはもう死んでるんだなって俺は思った。
確かにあの瞬間時間とか空間を超越してる何かが2人の間にはあった。
以上俺が体験したホントの話。