俺の部屋だ
2018/10/11
実体験です。
3年前にスキー場に隣接するホテルでアルバイトしてたときの話です。
そのホテルの寮に入り、1シーズン過ごしたんですが、俺に与えられた部屋は角部屋で、一番遅く入寮したせいか一人部屋でした。
特に気持ち悪いとかの印象はなく、ただカーテンがないのが気になった程度でした。
1ヶ月ほど経ち仕事にも慣れてきた頃、金縛りにかかりました。
疲れていたのだろうと思い、気にせず翌日からも仕事をしていました。
しかし1週間後、再び金縛りに。
さすがに気持ち悪くなってバイト連中に話したのですが、疲れてるんだろと言われるだけで相手にもしてくれませんでした。
そうなのかもなと思い直し、1週間後。
今度は例のカーテンのない窓をバンバンと叩く手が見えました。
そしてまた1週間がたち、その日はもう怖くて布団の中で眠れずに過ごしていました。
何時だろと時計を見ようとしたとき、突然ドアがドンドンと乱暴に叩かれどこから聞こえてくるのかわかりませんが
「俺の部屋だ、開けろ!!」
とハッキリ聞こえたので、耐え切れず布団を被っているといつのまにか朝いなっていました。
ドアを叩く音は隣の部屋だった人にも聞こえていたようですが、声は聞こえなかったそうです。
その後、そのような体験はなくシーズン終了前日にスタッフ全員でさよならパーティーで古くからいるホテルの正社員の方が俺にそっと
「あの部屋なんともなかった?」
と聞かれました。
詳しく聞く勇気がなかったのですが、その部屋に何かあるのは間違いないと確信しました。
結局その日は部屋に戻る気になれず朝まで飲みました。