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学校でこっくりさんに憑かれた怖い話

2018/10/01

私が中学生時代に体験した怖い話です。男子である私はそういう女々しいことはやり辛く、また信じてもいませんでしたので外から傍観しているだけでしたが、コックリさんという例の遊びが女子の間ではそれなりにやられていたようです。
まぁ当時の私は、友人のいないところでタロット占いにハマっていたので彼女らのことをどうのこうの言える立場ではないのですが……。
しかし、タロットは別に祟ったりしませんが、コックリさんという奴は祟ることもあります。
魔術と交霊術。どちらが危ないかというのは中々微妙な線ですが、コックリさんはそれなりに危ないかもしれないというお話が、私が見聞きした事例となります。
その日、図書委員であった私は放課後まで残っており、一仕事終えて帰ろうとするところでした。
同時に、友人と一緒に帰宅しようという約束もしており、校門近くの木にもたれかかって、友人の部活動が終わるのを待っていました。
暇潰しに、ちょうど視線の向こう側にある一階教室で、コックリさんをやっている女子たちの姿を眺めていたのですが。彼女らは長いこと一つの机に集まり、硬貨を人差し指で抑え合って、コックリさんを普通に楽しんでいるようでした。
窓ガラス越しで会話など聞こえるはずもないので、脳内アフレコをしてぼーっと眺めていたのですが、その時、一人の女子の頭から「何か」がスッ、と入り込んだように見えました。
なんというんでしょうか。もやっぽいものでしょうかね?ただ、正直なところ視覚的に捉えたという自信がありません。
ただ、感覚的に「何かが入ったな」というのが完全に第三者であった私が感じたということです。もしかするとこの後起きたことから、私の記憶が捏造した感覚かもしれませんが……。彼女は突然立ち上がると「え?」という感じの友人たちを置いて、教室をさっと出てきました。
カバンも持っていないのでトイレにでも行くのかと思いきや、校舎から出てきた彼女は私の目の前を通り過ぎ、校門から外へと出ていきます。
ここで私も少し事態が異常なことになっているのに気づき、身を乗り出して彼女の背中を見ました。私の通っていた中学校の正門は、交通量の多い大きな道路に面しており、行き来は中々危険なものでした。とくに帰宅時は登校時より車がよく走る時間です。
そんな道路に、彼女は今までと同じ歩調で歩き出したのです。
これはまずい、と私が感じた時、既に異常を察知していた体育教官が「何しとんや!」と走り寄りながら大声をかけ、彼女の肩を掴みました。
彼女はびくんっ、と反応し、一息に引き戻されて尻餅をついていました。そしてきょときょとと周囲を見渡し、目の前を車が通り過ぎた時、わっと声を上げて泣き出しました。
「憑き物が落ちたように」という言葉がありますが、正にそれでした。後日、同じように様子を見ていた面々から話を聞くと、彼女は生徒指導室に連れていかれこっぴどく叱られたものの、本人はコックリさんをやっていたことまでは覚えているけれど、気がついたら体育教官に引き寄せられて校門の外に出ていたと言ったそうです。
もちろん、その後コックリさんをやるなという教師側からの命令はあったのですが……かえってヒートアップしたようで、目に見えてコックリさんで遊ぶ生徒の数は増えました。
ただ、私がこの目で「目に見えた実害」が起きる寸前まで言った事例は、これだけです。

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