見慣れない道
2018/09/18
一昨日起こった出来事だけど。俺は一昨日の晩一人会社に残って残業していた。
まぁこの辺は別に珍しい事じゃ無いのだがあれは多分10時過ぎだと思う。
俺は会社で新旧2台のPCを使っているのだが古い方のPCは落としておう一つの方のPCで仕事してた。
すると落とした方のPCのモニターに何か映ってるのが解った。
女性でした。
明らかに死者の顔してました。
驚いた俺は思わず席を立った。
モニターを見ない様に目をそらした。
しかしそらした先にガラス窓が有りそこにも同じ?(余りの恐怖で見比べてないが)の女性が俺を凝視している。
もう言葉を失い目線を外す事しか考えなかった時に会社の電話が鳴った。
相手は取り引き先の担当者だった。
人と少しでも話しをしたら気が大きくなったのか自分の周りを見回した(もちろん電話しながら)
するとモニターも電源が落ちたままだったし、窓越しにも何も映ってない。
「疲れ過ぎか?」
と自分に言い聞かせ仕事は残っていたが早々に帰る事にした。
普通に電車に乗って帰る途中、電車の窓に先程の女性の顔がまた浮かんだ。
思わず硬直したがまたスーと消えた。
そして帰り道いつも通り歩いていた。
すると迷ってしまった。
10年以上同じ道を通っているのに。
違う駅で降りた事は考えられない。
使ってる駅は終着なのだから。
それに普段通り駅前のコンビニで同じ様に買い物もしている。
それに曲がったりする道では無いのだ。
なのに迷った。
携帯電話を見たが電源が入らない。
そのうち家の近辺では全く無い事に気が付く。
とりあえず来た道を戻ってみる事にした。
なのにどれだけ戻っても戻れない。
そのうち木が鬱蒼をしている場所に来てしまった。
その中を歩いた。
時間がどの位経ったか解らない位歩いたが道らしい道に出ない。
疲れて木にもたれていると、木の影からヌーと女性が顔を出した。
次の瞬間こちらを向きニヤーと笑い口から血の様な赤い物を垂らしはじめた。
それを見た俺は半狂乱になりながらまた歩きだした。
その後辺りが明るくなり初め、朝になったら道路に出た。
山の中に居た様で町が見えたので下ってみた。
その町に行くと更に驚いた。
場所は言わないが県を境にするととんでもない場所だった。
例えるなら自分は千葉に居るはずだが、青森だったとか。
気がおかしくなりそうだったが、冷静にもう一度考えなおしてみた。
手にコンビニ袋を握っているので家の側には帰っている。
全く合点がいかないが、とりあえず会社には間に合わないので病気を理由に休み事にした。
会社に電話を入れると俺の上司が
「お前昨日鼻血でも出したのか?いやゴミ箱に入ってた書類に血が付いてたんでな」「あっ・・・そうなんです・・・」
鼻血など出していないが”おかしい奴”と思われるのも困るので、適当に言っておいた。
昨晩は現れませんでした。
ただ、俺の部屋の壁をコンコン叩く音はしましたが。
ちなみに俺の家は15階マンションの15階角部屋で外から叩く事など出来ない場所ですが。
今日も休みを取ってここに書いていますが、後ろに気配を感じています。
