嫌われ者のおじさん
2018/09/14
季節は冬、元気だったおじいちゃんが急に死んでしまい、俺は急遽仕事を休み、葬式に行った。
おじいちゃんとの急の別れに、俺は思わず涙していた。
親戚達に泣いてる顔を見られたくなかったので、お寺の駐車場で煙草を吸いながら泣いていた。
そんな俺を見付けた親戚の中で嫌われ者のAおじさんが、近寄ってきて俺に
「メソメソするなょ、俺の方が辛いんだ。来週も葬式あるぞ…」
と言って、Aおじさんは、車に乗り、一足先に帰ってしまった。
その後俺は、親戚達と死ぬほど飲んだ。
それから五日後、元気だったBおじさんが交通事故で死んだ。
Bおじさんの葬式の時、俺は、隅っこの方にいた、
Aおじさんにこっそり、
何で分かったの?
と聞いてみたところ。
普通の人が、産まれたての赤ちゃんと、生後1ヶ月の赤ちゃんを見分けられるのと同じように、顔を見れば、後どのくらい生きられるかが分かる能力が、Aおじさんにはあるらしい。
念のため、俺は後どのくらい、生きられるか聞いてみたところ。
「そんなのは、知らない方がいいんよ。」
と言われた。
後で自分の父さんにその事を話しをしたところ、Bおじさんが死ぬ事は、おじいちゃんの葬式の時に、Bおじさんも含め、全員が知っていたらしい。
Aおじさんが、皆の前でBおじさんに話したのだそーだ。
しかし、その時誰も信じなかった、
むしろ反感をかった。
その後Aおじさんは、Bおじさんの葬式を境に、親戚関係を一切拒否し、連絡先も分かりません。