まとわりつく
2018/05/24
父、叔父、いとこ(9歳♀)兄(18、11)と、父方の田舎(伊豆)へ行った時の話です。
父、叔父、大きい兄、いとこと小さい兄と私でゴムボートに乗り沖合へ…。
いとこと私はボートの上におり水中メガネで海の中を見ており、兄はボートの縁にあるロープを掴みながらバタ足で水中を見ていたような…。
ふと、ボートに波とは違う衝撃がして辺りを見回すと小さい兄が溺れています。
でも、泳げる兄が脅かそうと、いたずらでもしているのかと見ていたのですが、どうも様子が違うのです。
バシャバシャと溺れるというより、ズボッズボッっと水中で上下にジャンプしてるような…
手を延ばせばボートに手がかけられる距離だし…。
おかしいと思い、いとこと兄に近づき手を差し伸べ二人で兄を引き上げようとしているのですが、余りにも強い力で下に引っ張られていてとても無理なので、父のボートに助けを求めた時にいとこが手を離してしまい、私の上半身も兄と共に水中へ…。
そこで私が見た物は…
兄の悲痛に叫ぶ顔と恐怖で目が点になっている瞳…
体にまとわりつく人の無数の半透明な手!
その手は、兄を伝って私の手に…。
私は、水中で悲鳴をあげてしまい水をいっぱい飲んで苦しいけど手は離せない…。
その時、父と叔父と大きい兄がいきなり視野に入ってきて…あぁ…と安心した所で、気絶したらしく気がついた時は海の家でした。
小さい兄の体には無数の、私の両腕、いとこの手首にも赤い強く握られた捕まれた後が…。
その後家に帰り親族でお祓いをうけました。
数年後、ポルターガイスト2を見て凍りつきました…
映画に出てくる神父の透けかたが、あの手にそっくりだったんです。