中卒の自分の人生を嘆いていた
2018/11/16
私の父は恵まれない境遇に育ち、
失意のまま末期ガンで死んだ。
死ぬ直前はいつも中卒の自分の人生を嘆いていた。
父が死んだことで元から貧しかった家庭はますます貧しくなり、
当時中学生だった私は大学進学を諦めて高卒で就職した。
だがその後大学職員と結婚して、夫から
「今からでも大学に行ってみれば」
と勧められた。
もう25過ぎていたし、
どうしようか迷っていたとき妙な事に夢に父が出てきた。
私が大学のパンフレットを見せると、
『そりゃいい!是非受けてみろ!』
と言わんばかりの満面の笑顔で頷いていた。
受験の結果、第一志望の大学に合格。
入学式の直前には、
父親が嬉しそうな顔で夢に出てきた。
今は驚くほど順調に学生生活を送っているが、
父親が見てくれてるのかな、とも思う。
生きていた頃は暴力や酒癖で父のことは大嫌いだったのだが。