ネット上に存在する不思議で怖い話を
読みやすく編集・修正してまとめました

本文の文字サイズ

真夜中の訪問者

2018/09/25

夜中の2時半すぎ。
さっき不思議なことが起こった。
眼が醒めた。金属音で。
明らかに寝ているベッドのパイプに何か、別の金属がかち合う大きな音。
電気をつけて少し見渡すが何も無い。
間違いなくかなり大きな音がしたのに・・・音だけの夢ってのもあるのかな?電気を消した。
ふたたび寝ようとしたが、どうも眼が冴えて寝れない。
するとドアの外、エレベーターホールに人の気配がする。
なんだろう?
私の住む5階は2部屋しかなく、もう一部屋は会社で、夜は人がいない。
・・・しまった!今日に限って鍵を閉め忘れたぞ。
すると、静かにドアが開いた。
人が入ってきた。
エレベーターホールの薄明かりに照らされたその人影は、20台とおぼしき女性。
暗くてよく見えないが、細身で長身、モデルのような体型で、長い髪、薄手の黒のスラックスに白のブラウス。
顔は輪郭から判断してかなりの美人かと思われた。
知らない女だ。
一瞬いろいろなことが頭をよぎる。
部屋をまちがえた?
強盗か?
それにしては殺気立った感じがない。
幽霊なら扉をあけなくてもいいだろう。
最近チラシのよく入る宅配の風俗が部屋をまちがえたか・・・
「もしもし?」
女が言う。
「どなたですか?」
私がつとめて平静に聞く。
手はベッドわきの居合刀に伸びる。
部屋の中は真っ暗なので、少し明るいところにいる彼女からは俺の姿は見えないだろう。
「・・・間違えました」
声のトーンが外国人っぽかった。
彼女は音も無く出て行った。
扉を閉める音も聞こえないくらい静かに消えた。
たまたま鍵をかけ忘れたときにこんなことが起こるとは。
しかし最初の金属音は?虫の知らせってやつかな?

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

人気の投稿

人気のカテゴリ

RSS