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屋根裏を走るもの

2018/09/15

数年前にあったオチ無し話。
私の家は母屋に私と両親、離れに祖母が住んでいます。
ある日中、母屋から人の気配を感じた祖母が様子を見に行きました。
でも私は学校、両親は仕事なので人がいるはずがありません。
夕飯時に祖母は両親にその話をし、
「A(私の名前)が学校から帰ってきたんだと思った」
と言っていたそうです(夕飯時は私はバイトに行っていた)。
そして夕飯後に母が片付けをしていると、離れに帰ったはずの祖母が
「あれ?Aが帰ってきたんじゃないの?そんな気配がしたんだけど」
とまた首をかしげながら言ったそうです。
バイトから帰って来た私は、夕飯を食べながらその話を母から聞きました。
我が家では不可解な音や声や気配は時折しますし、ちょっとした心霊体験ならしたことがある親族が結構多いので、私も母もその話を大して深刻に考えていませんでした。
だけど、その時です。
ドタドタドタドタドタドタドタドタ!!
と、屋根裏を何かが走り回る音が突然台所に響きました。
一瞬のことでしたが、私はお箸を持ったまま固まり、母も固まっていました。
明らかにそれは人間の子どもくらいの重さはある音で、テーブルの真上から外に向かって駆けていきました。
「今の何?」
と二人でひきつった笑いを浮かべながら外を見ましたが、もちろん子どもの姿なんてありませんでした。
軽く笑っていた私達に存在をアピールするかのようなタイミングの良さに、結構ゾッとしました。

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