おーい
2019/01/31
高校卒業後、大手警備会社に就職して
自宅近くの地元の営業所に配属。
警察のパトカーみたいなカラーリングの会社の車
(会社では「パトカー」って呼んでた)
で夜中学校や企業の巡回をしたり
警報が鳴った際駆け付けたりしていた。
その営業所が受け持つエリアに
県立の宿泊教育施設があって
宿泊の無い日は毎晩施設内を巡回することになっていた。
その施設はちょっとした山の中にあって
オレが小学生の頃から「出る」と噂のある有名なところだった。
夏の宿泊シーズンも過ぎ、施設内を巡回したある日の出来事。
巡回を終えていつもの様に報告書を
施設のセンター長の机に置き、
機械警備をセットしてドアを施錠し
パトカーに乗り込み施設の門まで行き門を閉めて施錠。
再びパトカーに乗り込んだその時無線から
「おーい」
ビビった。
普段だったら暗号で
「○○(支社・営業所名)○号車××―○×○(契約先の暗号)発報」
とかなのに。
そしたら再び無線から
「おーい」
んでビビってカーラジオをつけた時気付いた。
「オレいつも巡回のとき無線消してるよなぁ…」
オレは住宅街の中の学校で巡回する際無線の声が
周囲に迷惑になると思い無線を消す癖をつけていた。
勿論その時も無線は切っていた。
(実際は切らないほうがいいのだけどね)
警備員やって色々と恐いことあったけど
初めて恐い体験をしたのはこれが最初でした。