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清めの塩

2018/10/01

昔々、俺が高校時代。
友人(少し年上。大学でアパート暮らし)といっしょに遊んだ帰り。
公民館、って言うのか? 地域の集会場みたいな建物のそばに人だかり。
全員喪服。
ああ、お葬式なんだな、と思ってその場を通り過ぎた。
その日は友人の家に泊まる予定だったんだが、途中で友人が「頭が痛くなってきた」と言い出した。
ついさっきまでハイテンションで騒いでたから、その反動で疲れたのかなぁ、とか思ってたが、顔色の悪さが尋常じゃない。
真っ青で、脂汗でシャツの首まわりとかびっしょりになっている。
……まさかついて来ちゃったのか?
友人の家に入る前に、コンビニに寄って塩(天然物の粗塩。食卓塩の方が安かったんだが、さすがにね)を買う。
で、家に入る前にまず俺が肩にかけ、その後背中の方に向けて塩をまく。
その後、ふらふらしている友人(その時には、手が震えて、塩まき出来るような状態じゃなかった)に俺がかけてやった。
その瞬間、「ぐう」とも「ぎゅう」ともとれる、甲高い声が、友人の背中のあたりから聞こえた。
その後、1時間ほど寝かせたら友人の体調も復活したが、その頃になってふたりとも怖くなって怖くなって、ドアの回りや窓のそばにまで余った塩をまきまくって、一晩中寝ないで過ごしました。
その後、例の葬式について調べたりしたら、もう少し詳しい話ができたかも知れないけど、ヘタレな俺たちには無理でしたw
以上、10年ばかり前、俺が本気でぞっとした話、でした。

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