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悪夢ってありますよね

2018/06/19

悪夢ってありますよね。
あれって、よくドラマなんかで、悪夢にうなされて大げさに飛び起きるシーンがあるけど、実際にそういう経験した人って少ないと思うんです。
でも、俺は実際に経験しました。
それは日中、普通に街なかを歩いてる夢で、自分以外に人がまったく居なくて、不思議な感じでした。
すると、突然子供の、たぶん幼い少女のものだと思うんですけど、笑い声が聞こえてきたんです。
その笑い声が聞こえてくるのが、ちょうど空の上というか、自分の頭上から聞こえてくる感じだったんですね。
でも、夢という自覚は、その時は無かったものの、やはり夢の中ではありえないことが起こっても、さほど気にならないものです。
でも、しばらくしてそれは悪夢に変わりました。
始めは子供の特有の、可愛らしい、高い声で笑っていた少女の声が、だんだんと低くなっていき、その声はまるで獣の唸り声のようになり、頭上にあった声は、地鳴りのように全身に響き渡るようでした。
「ハハハハハハハハハハハ!」
本能に直接訴えかけるような恐怖、そう例えるしかない恐ろしさに襲われた俺は、瞬間的に走り出し、その場から逃げ出そうとしました。
でも、恐怖のせいか、夢にはよくあることだけど、足がもつれて速く走れない。
その声は、逃げる俺をあざ笑うかのように付きまとい、ずっと、ずっと笑ってました。
そして、全身を包むように聞こえていた声が、片側の耳一点に集中して、こう叫んだんです。
「殺してやる!」
あまりの恐怖に俺は奇声を発し、布団から飛び起きて夢から覚めました。
全身汗だくになっていて、まだ動悸が激しい状態でした。
しかし、そんな状態でありながら、何故かまた眠りについてしまったんです・・・。
そして、同じ景色、同じ声がまた聞こえてきました。
ただ、さっきと違っていたのは、その声は、笑っていなく、ただひたすら耳元で、
「殺してやる!殺してやる!お前を絶対殺してやる!」
そう叫んでいるだけでした。
夢の中で発する自分の奇声に、哀れみを感じるほどでした。
「きっと人は殺されそうになった時、こういう声で叫ぶんだろう」
恐怖に打ちのめされながら、何故か冷静にそう考えてる自分もいました。
そして恐怖が絶頂に達した時、また飛び起きる。
それを三度繰り返し、最後の時には、これは夢だという実感はあったのに、その恐怖から逃れることはできませんでした。
これって、7年くらい前の話なんですけど、今でも鮮明に覚えてて、こうやって書いてる時にも、一人で鳥肌が止まりませんでしたw
実際、自分には霊感とかまったくないし、霊とか見たことも無いけど、これは尋常じゃなかったです。
ただの悪夢にしては度を越えてましたw

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