因縁のある山
2019/05/15
母は、と言うか母の家系は、某山とよからぬ因縁があるらしく、祖母より決してそこへ行ってはいけないと固く言われていた。「あの山に行ってはいかん。絶対にいかんよ。行ったら帰ってこれんようになるよ」と。ある冬の日、俺が小学校に入って間もないころ、親戚に不幸があり父と母と俺の3人で葬儀…
2019/05/15
母は、と言うか母の家系は、某山とよからぬ因縁があるらしく、祖母より決してそこへ行ってはいけないと固く言われていた。「あの山に行ってはいかん。絶対にいかんよ。行ったら帰ってこれんようになるよ」と。ある冬の日、俺が小学校に入って間もないころ、親戚に不幸があり父と母と俺の3人で葬儀…
2019/05/14
長いけど祖父の事書きます。私は昔から祖父が大好きだった。恰幅が良く無口な人だか、情に厚く優しい人だった。その祖父が、脳梗塞で倒れ、3年間の闘病の末亡くなった。亡くなる間際の祖父は痩せこけていて、言葉も話せない状態だった。ただ…お見舞いに来た私を見ては嬉し涙を流し、帰る…
2019/05/14
太平洋戦争中、曽祖父は兵役で東南アジアに出征していたそうです。と言っても戦闘要員ではなく、現地に補給用の鉄道のレールを敷く工兵部隊の、小隊長を命ぜられていました。小隊長といってもふんぞり返っていられるわけではなく、自分自身も一緒に作業していたそうです。ある日、いつものように…
2019/05/14
もう十数年前になるんだけど、うちの兄が道に飛び出してきた犬を避けようとして交通事故に遭って、救急車で現場近くの病院に運ばれそのまま入院。新婚さんだった当時、頑張りすぎてただでさえ腎臓の病気したり無理して病気がちになってたのに、ここで彼は心ぽっきり折れて義理の姉の面会すら…
2019/05/13
正月に家族で伊東の大旅館に泊まった時のことだ。一階の宴会場付近に、“壁が透けている部分”があった。壁の向こうにある大広間が見え、広間の向こうの中庭が見え、そのまた向こうの渡り廊下まで見渡せる。子供心にも『その部分は時空がズレてる』ことが分かり、面白いので、透けてい…
2019/05/12
ずっと昔の話。小学1年の時に祖母が亡くなり、仏壇のある部屋でお坊さんがお経を唱えてた。すると、お経に合わせて祖母の遺影の口が動いてる…。その場では、遺影がお経を唱えてるなぁ~なんてぼんやりと考えていて、その後の昼食の時に、イトコのお兄さんにその事を話した。意味が伝わらな…
2019/05/11
祖母が亡くなった後の話です。祖母は隣の町内に住んでいたのですが、祖母の家の仏壇はすごく古かったので、我が家で新しく購入したのです。そして49日のときに、お坊さんが古い仏壇の『しょう抜き(字が分かりません)』を行い、我が家の新しい仏壇に『しょう入れ』をしてもらったの…
2019/05/10
祖母が94際の時、かかりつけの医者の誤診で大手術を余儀なくされ、別の病院へ運ばれた時のこと。父も担当医から、高齢を理由に覚悟をするように言われた。手術は成功したけど、祖母は2週間ほど意識がなく、もうこのまま目が覚めないのでは・・と、身内が泊まりこんでいた。そんな頃、いつも…
2019/05/10
母方の祖母は『不思議な力を持っている人』と親類の間で言われていました。なんでも、仏様の力を借りてイロイロ見えない物が見えるとか、予知とか出来たみたい。私はあまり信じていませんでしたが。ある年、母が倒れ緊急入院する事になりました。医者が言うには末期の卵巣腫瘍で、「もって半年…
2019/05/09
うちの祖母の話なんだけど、駆け落ちして一緒になった祖父とは本当に仲が良くて、チャーミーグリーンの昔のCMみたいで可愛いらしかった。祖父は最後にボケて、スイッチが入ると祖母に「浮気してるだろー見たぞ」とか夜中に起きて祖母を責める&タクシーを拾う高度な徘徊で、温泉病院に…
2019/05/09
小さい頃、祖父が友人宅から、鷹の絵の描かれた大きな絵皿を貰ってきた。それは今でも和室に飾ってあって、とくに怪奇現象を起こしたりはしてない。祖父の友人は骨董商だった。その皿も店の品物でかなりの逸品らしいが、売れてもじきに返品される謎の皿だったらしい。当の骨董商が亡くな…
2019/05/09
自分の話で何だけど、今年の夏に難病にかかってしまい、3ヶ月程入院しました。入院する数ヶ月前から凄く具合が悪くて、ほとんど食事も摂れない状態で。検査漬けの結果、とある難病と診断され。もう2度と治らないと宣告され、酷く絶望的な気持ちになりました。体は勿論だけど、精神的にかな…
2019/05/08
嫁が娘を出産し、一段落したのを見計らって嫁に聞いてみた。「名前決まったか?」男の子なら俺が、女の子なら嫁が名前を決めると予め約束をしていた。そして、生まれるまで敢えてお互い相談もせず、秘密にしておいた。嫁「N子にする」俺「やっぱそうか」嫁が松嶋N子のファンであったの、…